≡浚(サライ)≡ (在位:1133〜1138年)
第12代カラハドル国王・炎の孫。
炎が長生きだったため、王太子であった父・時津(トキツ)が即位前に死亡、浚に第一王位継承権が移った結果。
バカがつくほどのお人好しで、楽観的。
腹違いの弟・飄(ヒョウ)との和解を信じていたが、反乱(※1)の和平を話し合う場に赴いた際その飄によって殺され、人生の幕を閉じた。
(※1)反乱:1135年、王国の弱体化を見越した「黒夷」が独立を目指して蜂起した内乱。旗頭は飄。
関係者
飄(ヒョウ)
浚の腹違いの弟。年は20歳ほど離れている。
王太子・時津と黒夷である蘭(ラン)との間に生まれた子。
母親の血のため実子として王族と認められることも温情を与えられることもなく、ほぼ捨て置かれ育てられた。
しかしまた父親の血のために、黒髪褐色の肌が常の「黒夷」の中では異質な淡い青白の髪を持ち、ゆえに彼らの中でも浮いた存在であった。